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ASMRのマイクは何が多い?ASMR動画で使われている機材を調べてみました!

2022/05/04 更新

ASMR動画を制作する上で欠かせないのが録音機材です。 特にASMRの場合は音がメインとなりますので、音質にこだわった動画を作りたいですよね。

一般的にASMR動画は臨場感のある音や声を収録するため、ステレオ録音に対応したマイクや機材が使われることが多いです。しかし対応マイクは数が多く、また色々と試すには正直高価なものが多いです。

そこで、実際に公開されているASMR動画のタイトルや説明などをもとに、よく使われている機材を調べてみました。 より音質にこだわったASMR作品を制作したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ASMR動画に多い「ステレオ録音」とは?「バイノーラル録音」とは何が違うの?

ステレオ録音は、2つ以上のマイクを使用して、右側と左側それぞれで録音する方法です。これに対して、マイク1つで録音する方法をモノラル録音と言います。ちょうどスピーカーの「モノラル」「ステレオ」と同じ意味です。マイクが2つ以上であっても、録音するアプリ側がステレオ録音に対応していない場合もモノラル録音となり、集めた音を合成されたものが録音されます。

ASMR動画では特に耳かきや囁き声など左右で別々の聞こえ方をしてほしいことが多く、このステレオ録音が一般的です。もちろん、咀嚼音などあまり左右差がないジャンルの場合、臨場感は多少劣りますがモノラル録音でも制作可能です。

バイノーラル録音はステレオ録音の手法の一つで、人間の耳の位置にマイクを配置して録音する方法です。普通のステレオ録音と比べ、より視聴者が聴くときに近い環境で録音することができるため、よりその場にいるような感覚を味わうことができる録音方法と言えるでしょう。

バイノーラル録音の収録方法は主にダミーヘッド(ダミヘ)など人間の頭を模した録音機材を用意する方法と、イヤホンを装着した状態で、イヤホン部分にあるマイクから集音する方法の2種類があります。自然音などを収録する場合にはイヤホンを装着する方法も取れますが、囁き声や耳かきなどを録音する場合にはダミーヘッドなどを用意することになるでしょう(テレビ番組の「ASMR企画」でよく登場します)。

マイクによって必要な機材が変わる

ASMRに限りませんが、マイクにはUSBなどでPCやスマホに直接接続できるマイク音声出力専用の端子しかないマイク、そして録音機能を持ったマイクなどがあります。プロが使う機材では、複数の音声を入力してミックス・合成する専用の機械(オーディオインターフェース)を使用する前提で考えるため、音声出力端子しかない機材が多いです。つまり、高性能なマイクを使う場合は、オーディオインターフェースを追加で揃える必要があるのです。

録音機能を持ったマイクであれば、機材単体でステレオ録音した音声をSDカードなどに保存することが可能です。ここでは「マイク」と書きましたが、録音機能がメインですので普通は「レコーダー」と呼びますね。会議などを録音するときには小型で安価なICレコーダーを使いますが、より高音質な録音をする場合にはリニアPCMレコーダーを使います。「リニアPCM形式」という非圧縮の形式で録音できるため、MP3形式などで録音するICレコーダーと比べて音質が向上します。

ダミーヘッドマイクで最も利用が多かったのはKU100?3Dio?


NEUMANN KU100(Amazon)

バイノーラル録音を可能とするダミーヘッドマイク。テレビ番組などでも良く登場する、ダミーヘッドマイクの代名詞とも言える機材が「NEUMANN KU100」です。

録音性能は折り紙付きですが1台100万円以上するため、個人で購入するにはかなり厳しいです。実際、大手プロダクション所属のVTuberや声優活動(ネット・同人声優など含む)をされている方など、仕事用の道具として購入している方の動画が多い印象です。バイノーラル作品の制作に利用する場合、(囁き声など通常の使い方であれば)レンタルできるスタジオもあるそうですので、使ってみたい方はぜひ調べてみてください。

そして、今回調べた中で最も利用されていた機材は、バイノーラル用マイクの3Dioシリーズでした。


3Dio Free Space XLR(Amazon)

白耳のFree Space/Free Space XLRで7万円〜10万円前後、黒耳のFree Space Pro Ⅱで30万円程度と、機種を選べば個人でも買えそうな金額感です。動画制作や配信に慣れ、より高音質を求めるタイミングで購入を検討すると良いでしょう。なお、3Dioにはステレオミニピン端子がついていますが、「Free Space XLR」以上の機種でついているXLR端子をオーディオインターフェースに接続し、高音質で録音するスタイルが一般的です。

ちなみに、白い箱の両脇に耳がついているような見た目のAWI SR3Dシリーズも比較的安価で購入できるためこちらが使われている動画も見受けられました。

ステレオ録音可能なリニアPCMレコーダーはZOOMとTASCAMの2強


ZOOM H6 BLACK(Amazon)

リニアPCMレコーダーの内蔵マイクを使ったステレオ録音も十分ASMR動画に活用することが可能です。実際、これらの機材のみを使って録音されたASMR動画もたくさんあります。

ASMR動画で主に使われているリニアPCMレコーダーは、ZOOM製品TASCAM製品です。いずれもマイク以外にXLRの入力端子を持っており(TASCAMは一部製品のみ)、ほかのマイクを接続して一緒に録音したり、パソコンに接続するオーディオインターフェースとして使用することもできます。そのため、レコーダーとしてのみ使用している動画も多く見受けられました。


ZOOM H5(Amazon)

ZOOMのレコーダーはH5H6 BLACKなど3万円前後の機種が多く使われているようです。H4nPro以降全ての機種でXLRの入力端子を持っており、H6は4系統(内蔵マイクと合わせて最大6ch)、H8は6系統(最大8ch)の録音が可能です。


TASCAM DR-40X(Amazon)

TASCAMのレコーダーでは、XLRの入力端子を備えるDR-40Xのほか、内蔵マイクでの録音のみに対応したDR-07X、より安価なDR-05Xが人気です。2万円程度で購入可能なのも嬉しいところ。これまで紹介した機材に比べると手が出しやすそうです。

なお、ここで紹介している機種の一部はマイクを動かすことが可能です。クロスさせると前方の音を中心に、開く形だと左右を含めて広い範囲の音を収録できるため、用途に応じて使い分けることができます。

スマホに直結するイヤホンタイプのバイノーラル録音機材「Mu6 Lifelike2」

最後に、使用数はあまり多くありませんが、イヤホンタイプの機材を1つご紹介します。


Mu6 Lifelike2(Amazon)

Mu6 Lifelike2は、バイノーラル録音が可能なイヤホンです。耳の部分にマイクがついており、自分の耳に届く外の音がそのまま収録できるため、vlogの撮影などにも利用できる機材です。USB(Type C)およびLightning端子の変換アダプタが付属していますので、iPhoneなどスマホに直接接続して使用します。


Mu6 Lifelike2とあわせて使うイヤホンスタンド(Amazon)

ASMR動画の収録に使う場合、耳の形をしたイヤホンスタンド(マイクホルダー)を併用することが多いようです。スタンドとイヤホンを合わせても3万円以内で購入できるため、バイノーラル録音用の機材としては比較的手に入れやすいと言えるでしょう。

まとめ

ASMR動画で実際に使われている機材についてご紹介しました。ダミーヘッドとしては比較的手に入れやすい3Dioの製品が、またリニアPCMレコーダーとしてはZOOMの製品とTASCAMの製品が広く使われています。

最低でも2万円前後と初心者が手を伸ばすには少し勇気が必要な金額です。録音機材を紹介している動画でどのような音が取れるかを確認しながら、ぜひより高音質なASMR制作に役立てていただければと思います。

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